高度治療部【アニュアルレポート】
1.スタッフ(2024年4月1日現在)
部長 | 笹沼 英紀 |
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副部長 | 米川 力 |
副部長 | 黒崎 綾子 |
2.高度治療部の特徴
高度治療部(High care unit;HCU)は新館南病棟の増築に伴い旧ICU跡地に2018年10月22日16床で開設され、2024年1月現在、29診療科から総数7600名以上、月平均120名以上の患者が利用しています。HCUには①Surgical care unit、②ICU/CCU退室後のStep- down unit(2023年:ICUから202名入室)、③Stroke Care Unitとしての役割があります。各科主治医制のもと4:1の看護体制で運営されています。2023年は休日?祝日?平日夜間に347名の患者が入室しました。2023年から休日夜間の急患の受け入れは、ICU当番医が受け入れユニットをトリアージすることとなり、患者の状態にあわせてより的確に重症部門の選択が行われるようになりました。ICUとCCUが来年度、合併?統合されることから、循環器疾患患者のStep-down unitとしてもHCUを利用頂けるようにしました。2024年度、CCU跡地に第2HCUが8床開設されます。それに伴い第1HCUは、16床から12床になります。2人の師長の連携によって運用される予定となっています。
3.実績?クリニカル?インディケーター
<HCU開設以降の入室患者数推移>

<診療科別 開設以降2022年1月までの累積患者数Top10>

HCUでは、開設以降「ハイケアユニット用の重症度、医療? 看護必要度に係わる評価表」で「A得点4点以上かつB得点3点以上」を満たす患者が平均80%以上、入室しておりハイケアユニット入院医療管理料1を継続して取得しています。HCUにはICU滞在期間と合算して21日以内という滞在期限が設けられていますが、ICUからのStep-down患者では期限内に一般病棟へ戻ることが難しい場合には、診療科と退室目標を話し合い、退室時期に関しては柔軟に対応しています。
4.2024年の目標?事業計画等
2024年も、ハイケアユニット入院医療管理料1を継続して取得し、公平で効率的なベッド運用を行います。術後患者、ICU退出患者、脳卒中早期治療患者が病状に合わせてスムーズに後方病棟に転出できるように支援します。全身麻酔手術患者申し込みリストから、HCU入室未申し込み患者を積極的に探し、HCUから該当診療科主治医に連絡を取り、申し込みを依頼する取り組みを更に加速させ、入室患者増に努めます。特定行為看護師が、主治医の指示のもと、より多くの特定行為を行えるよう環境を整備し、医師と看護師の協働の場となるようにします。第2HCUの開設に向けて準備を行い、より効率的で利便性の高いHCUを目指します。