患者の皆様の権利

自治医科大学附属病院に働くもの（私たち）は、患者の皆様が医療の中心であり、患者の皆様と医療関係者との信頼関係の上に医療は成り立つものだと認識しております。患者の皆様に次のような権利があります。私たちはその権利を尊重します。

• 個人として尊重された上で適切な医療を受ける権利
• 安全に配慮した高度で良質な医療を平等に受ける権利
• 病状や治療内容について十分説明を受ける権利
• 十分な説明を受けた上で、治療方法等を自らの意思で選択決定する権利
• 治療方法等について、他の医療機関（医師）に意見（セカンドオピニオン）を求める権利
• 申し出により診療録の開示を受ける権利
• 診療に関するプライバシーや個人情報が保護?尊重される権利

子どもの患者の権利

• 子こどもたちは、ひとりの人にん間げんとして大たい切せつにされ、もっともよいと考がんがえられる医い療りょうを受うけることができる。
• 子こどもたちは、 どんな病びょう気きでも、他ほかの人ひとと同おなじように、安あん全ぜんでもっともよいと考がんがえられる医い療りょうを受うけることができる。
• 子こどもたちは、病びょう気きや治ち療りょうについて、年ねん齢れいや理り解かい度どに合あわせて、十じゅう分ぶんな説せつ明めいを受うけることができる。
• 子こどもたちは、病びょう気きや治ち療りょうについて、十じゅう分ぶんな説せつ明めいを受うけたうえで、自じ分ぶんの考がんがえや気き持もちを病びょう院いんの人ひとや家か族ぞくに伝つたえることができる。
• 子こどもたちや家か族ぞくは、希き望ぼうすれば他ほかの病びょう院いん（医い師し）の意い見けんを聞きくことができる。
• 子こどもたちや保ほ護ご者しゃは、診しん療りょう録ろくの開かい示じを求もとめることができる。
• 子こどもたちや家か族ぞくのプライバシーや個こ人じん情じょう報ほうが保ほ護ご?尊そん重ちょうされる。
• 子こどもたちは、年ねん齢れいや症しょう状じょうにあった遊あそびに参さん加かし、教きょう育いくを受うけることができる。

患者の皆様へのお願い

当院は、高度医療の提供?臨床研究?教育研修等を行う特定機能病院です。適切な医療を実現するために、次の点にご理解?ご協力をお願いいたします。

• ご自身の心身の状況とその他の必要事項について、詳しく正確にお伝えください。
• 指導者のもとで実習生が研修を行わせていただくことがあります。実習等を望まない方はお申し出ください。それを理由に診療で不利益を受けることはありません。
• 臨床研究のご協力をお願いすることがあります。臨床研究に参加しなくても、不利益を受けることはありません。また、患者の皆様のカルテ?検査結果などの診療情報を研究あるいは医学教育に利用させていただくことがあります。研究?教育への利用を望まない方はお申し出ください。それを理由に診療で不利益を受けることはありません。
• 法令と病院の規則を守り、病院スタッフの指示に従って行動してください。万が一、暴言?暴力?迷惑行為が行われた場合には、診療を控えさせていただくことや、警察に通報することがあります。
• 当院は適正かつ持続可能な医療提供確保のため職員の勤務環境改善に取り組んでいますのでご協力をお願いします。
  1. 患者、ご家族への病状説明等は原則、平日の日中時間内で実施します。
  2. 土日祝日?平日夜間の診療は、当直医や当番医が対応します。
  3. 救急診療は重症度?緊急度が高い方を優先します。
  4. 症状が安定したあとは、地域の連携医療機関に紹介します。

暴言?暴力?迷惑行為に対する対応について

当病院では、患者の皆様を尊重し、開かれた安心できる医療を提供するために、患者さまやご家族から以下のような迷惑行為が行われ、職員から注意?勧告を行っても改善されない場合にはやむを得ず診療をお断りさせていただくことや、強制退院?当院への出入り禁止の通告、警察への通報等然るべき措置を講ずることがありますので、ご理解の程よろしくお願いいたします。

1. 正当な理由なく医師?看護師?医療従事者からの医療上の指示に従わない行為
2. 来院者及び病院職員に対する暴力行為、またはそのおそれが強いとき
3. 大声、暴言または脅迫的な言動（誹謗?威嚇?中傷などを含む）により病院利用者や病院職員に迷惑を及ぼす行為
4. 病院職員に対し、提供義務のない謝罪等の強要、一方的面談を強いる行為
5. セクハラ行為等により病院職員の業務を妨げ、またはそのおそれが強いとき
6. 診療もしくは面会等の正当な理由がなく院内に立ち入り、長時間の居座りなど退去の指示に応じないとき
7. 機器備品?建物設備を故意に破損させた場合や危険物を院内に持ち込んだとき
8. ＳＮＳなどを使い、虚偽の内容や誹謗?中傷を拡散させ当院の業務を妨害する行為
9. 医療に専念せず診療目的に従った行動をしない場合や無視?長時間居座りなどを含む迷惑行為　
10. 院内での飲酒?喫煙?病院長?医師等の許可を得ない無断離院?録音録画?写真撮影等
11. その他病院長が必要と判断したとき

専門医制度と連携したデータベース事業について

当院は、日本全国の外科系施設における外科症例の全数把握を目的としたデータベース作成を行う一般社団法人National Clinical Database(NCD)に登録しました。これに伴い、2011年1月より手術症例の登録を開始いたします。

下記はNCDホームページからの抜粋です

病院医療の崩壊や医師の偏在が叫ばれ、多くの学会や団体が医療再建に向けて新たな提?を?っていますが、どのような場所でどのような医療が?われているかが把握されていない状況では、患者さん?線の良質な医療は提供できません。そこで、関連する多くの臨床学会が連携し、わが国の医療の現状を把握するため、2010年に『?般社団法?National Clinical Database』（以下、NCD）を?ち上げ、データベース事業を開始することになりました。この法?における事業を通じて、患者さんにより適切な医療を提供するための専?医の適正配置が検討できるだけでなく、最善の医療を提供するための各臨床現場の取り組みを?援することが可能となります。何卒趣旨をご理解の上、ご協?賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

一般社団法人Nationa Clinical Database

お問い合わせについては受診された診療科またはNCD事務局までご連絡下さい。