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診療科のご案内

冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)について


はじめに


冠動脈疾患とは?

心臓の筋肉(心筋)は冠動脈(Coronary artery)によって血液(酸素)の供給を受けています。
冠動脈がなんらかの原因によって狭窄あるいは閉塞して、心筋への血液の流れが減少あるいは途絶することによって、
胸痛を始めとする症状が発生する疾患群のことを言います。簡単に言い換えると、「心臓の血管が細くなって、胸が痛いという病態」です。
主な病気は狭心症と心筋梗塞です。

病名 胸痛の違い
狭心症

胸痛発作は数分程度の持続で、休んだり、ニトログリセリンの投与で消失する。
発作が治まれば、元に戻る。

心筋梗塞

胸痛発作が10分以上持続する。胸痛発作が治まっても、心臓の筋肉が障害を受けて、
元通りの心臓には戻らない。



1.狭心症(労作性狭心症)について


動脈硬化によって冠動脈の内腔に狭窄が存在すると(心臓の血管が狭くなると)、運動などで心筋の酸素消費量が増した際、
狭窄より末梢側の心筋で血液(酸素)の需要と供給のバランスがくずれて虚血となり、胸痛などの症状(狭心症発作)を生じる。
このようにして起こる狭心症が労作性狭心症で、冠動脈の内腔が75%以上狭くなると発症するとされている。
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どんな症状が狭心症?

狭心症(労作性狭心症)を積極的に疑う症状


1.運動すると徐々に痛みが始まって、数分で最高に達して、休むと徐々に消える
2.胸部に不快感、絞扼感、圧迫感などが生じるが、生じる部位を点(指先)で示すことができない
3.放散痛(左上肢、頸部、下顎部、咽頭部)が同時に生じる
4.ニトログリセリンの舌下投与後、数分で治まる


狭心症(労作性狭心症)をあまり疑わない症状


1.持続時間が数秒の鋭い痛み
2.痛みの部位を点(指先)で示すことができる
3.水を飲んだりするとすぐに治まる
4.ニトログリセリンの舌下投与が効果なし




狭心症(労作性狭心症)を疑った時に行う検査

1.心電図(安静時心電図、負荷心電図)


心電図は狭心症を疑った時に最初に行う検査です。ただし、注意が必要で安静時の心電図は通常正常な方が大半です。
つまり、安静時の心電図が正常ということで狭心症を否定することはできません。
狭心症の方は運動負荷心電図(階段昇降3分間後の心電図等)を行った際に
下の図のような心電図のST部分に低下がみられるのが特徴です。

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2.負荷心筋シンチ


負荷心筋シンチでは、心臓を流れる血液を画像化するために、テクネシウム(Tc)という放射性医薬品を注射します。
テクネシウムの心臓における集まり方をガンマカメラという撮像装置で撮影する検査です。
負荷をかけた場合のテクネシウムの集まり方と安静の時のテクネシウムの集まり方の差をみて狭心症の有無を診断します。
この検査では造影剤を用いないため、元々の腎臓機能が悪い方(透析患者様含む)でも安全に行うことが出来ます。
現在、アデノシンという薬剤負荷で行っているため、気管支喘息の方は受けることができません。



3.冠動脈CT


以前は冠動脈造影をしないと分からなかった血管の狭窄が冠動脈CTでかなり分かるようになっています。
末梢静脈(主に手の静脈)に点滴の針を刺して、造影剤を注入し、心拍数に同期させた形でCT検査を行います。
脈をゆっくりにする注射や血管を拡張させる薬剤を併用することがあります。
所用時間は30分ほどで冠動脈CTは外来で行うことが可能です(予約検査になります)。


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Yamamoto S, Sakakura K, et al. JACC Cardiovasc Interv. 2015;8(10):1396-1398.より引用


4.冠動脈造影(心臓カテーテル検査)


最終的に狭心症(労作性狭心症)を確定診断するためには、冠動脈造影(心臓カテーテル検査)を行います。
十分な局所麻酔(痛み止め)の後、末梢動脈(橈骨動脈、上腕動脈、大腿動脈)のいずれかを細い針で刺すところから始まります。
この時、チクッという痛みを感じると思います(採血等と同様の痛みです)

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上記の部位にシースという逆流防止弁のついた細い管を入れて、
そのシースからカテーテルを心臓の血管に向けて進めていくことになります。
カテーテルという細い管が心臓の冠動脈に入ったら、造影剤を注入して下の図のような画像を撮影します。

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Akashi N, Sakakura K, et al. Clin Case Rep 2017;5:787-91.


カテーテル検査後はシースを抜いて、シースが入っていた部分を圧迫止血します。
現在、診断のためのカテーテル検査は90%以上、橈骨動脈から行っています。
橈骨動脈から行った場合の止血は下の図のようなラディアルバンドに専用の注射器で空気を入れて圧迫止血します。

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心臓カテーテル検査に要する時間は30分~1時間程度です。こちらの検査は外来では行っておらず、入院しての検査になります。
当院では患者様の安全のために、二泊三日入院(前日入院、カテーテル当日、翌日退院)としています。


2.冠れん縮性狭心症について


普段は冠動脈に狭い部分を認めないが、一時的に冠動脈にれん縮Spasm (スパスム)が生じて、冠血流が消失したり、少なくなったりし、
胸が痛くなること(狭心症発作)があります。このような狭心症を冠れん縮性狭心症と言い、日本人に比較的多いとされています。
また、通常、狭心症が20~30歳台の女性に生じることは稀ですが、冠れん縮性狭心症は若い女性にも生じることが知られています。

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冠れん縮性狭心症は、ほとんどの場合、狭心症発作が深夜から早朝にかけて出現します。非発作時に冠動脈造影を行っても、
あまり異常はありません。診断のための誘発試験として、アセチルコリンという薬物を冠動脈内に注射します。
治療はカルシウム拮抗薬(血圧を下げる薬)の内服になります。



3.不安定狭心症について


不安定狭心症とは狭心症の中でも特に危険で、心筋梗塞の一歩手前の狭心症です。
不安定狭心症が進行すると急性心筋梗塞を発症して突然死を含めた重大な合併症を生じる可能性があります。
不安定狭心症の段階で治療をすることがとても大切です。

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不安定狭心症の症状は以下のような特徴があります。
 1.安静でじっとしていても狭心症発作がでる(安静時胸痛)
 2.以前は100m歩くと発作がでていたが、最近は10mの歩行でも胸痛発作がでる
 3.つい最近始まったばかりの狭心症発作
   とくに、安静時胸痛が危険です!



4.急性心筋梗塞について


狭心症と異なり、完全に冠動脈が閉塞したりすることで生じます。
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急性心筋梗塞は心電図の形によって、以下の2つに分類されます。
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ST上昇型急性心筋梗塞は一刻も早く、カテーテル治療で血流再開をする必要があります。
当院では24時間緊急カテーテル検査および治療ができる体制を整えています。



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