徐脈性疾患について
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はじめに
徐脈性疾患とは?
不整脈のうち、必要な脈拍数より少ない脈になることを徐脈性不整脈と言います。
治療対象となる徐脈性不整脈は、以下のように洞不全症候群、房室ブロックの2つに分けられます。
不整脈の診断と関連する症状、重症度によって治療適応が検討されます。
洞不全症候群
心房(房室結節より手前)から出る脈が少なくなる(目安の心拍数は毎分50拍以下)、または一時的に脈拍が出なくなる不整脈です。
不整脈にかかわる症状(失神、めまい、息切れなど)があればペースメーカ植込み手術等の治療適応となります。
↑ 心拍数が毎分33拍と徐脈になっています。
↑ 心拍の間隔が開きすぎていて、脈拍の欠損を示します。
房室ブロック
房室結節または房室結節より心室側の伝導が途切れることで徐脈または一時的に脈拍が出なくなる不整脈です。
不整脈にかかわる症状(失神、めまい、息切れなど)がある場合や、症状がはっきりしなくても
重症な不整脈がある場合はペースメーカ植込み手術等の治療適応となります。
下の心電図では3つ目以降の心拍の波形が欠損しています。