第9回移植患者の会リポート
2021年8月21日(土)、自治医科大学附属病院移植外科において第9回移植外科患者会が開催されました。今回は初めてのオンラインでの患者会です。
移植外科も開設20年となり、当初手術を受けた小児の患者さんが立派に成人され、オンラインでの準備に多大な協力をいただきました。学生さんにとっては夏期休暇中ということもあり、家族揃っての参加も数多くいただき、約80家族の参加がありました。
今回は「僕たち私たちの未来~就職?結婚?出産」をメインテーマとしました。オンライン就活や障がい者枠就職の実際、パートナーとの生活そして妊娠?出産等に焦点をあて、第Ⅰ部では術後管理の大切さを改めて確認しながら、日々どのような点に注意をすればよいか、服薬の重要性や生活習慣の注意点を中心に移植外科スタッフの講演を行いました。第Ⅱ部交流会では実際に就職活動や結婚?妊娠出産を経験された患者さんが中心となって日常の悩みを患者さんに問いかけながらの相談会となりました。
なかなかCOVID19感染の収束が見通せず、焦りや不安、様々なストレスを感じている患者さんが多いなか、少しでも前向きに日常を過ごせる手助けができたら、という思いで準備を進めてきました。「自分たちの未来は自分たちの手で」と自主的に活動をしている自治の移植患者さんで構成された「ALIVE149」のメンバーの強力なサポートを得て、無事終了することができ感謝の気持ちでいっぱいです。本来あるべき「患者会」の体制づくりの大きな一歩を踏み出したと感じています。
当日お忙しい中、参加をしてくださった皆様にも心より御礼申し上げます。これからも患者さんに寄り添った自治医大移植外科として日々精進いたします。困ったときにはいつでもご相談ください。
■当日のプログラム
開会挨拶
第Ⅰ部 講演会
第Ⅱ部 交流会
※次回の開催はまた2年後の予定です。
※大変申し訳ございませんが、今回講演会の資料などの貸し出しはありません。外来受診時などに直接お問い合わせいただきますようお願い致します。