移植外科
末期肝疾患(肝硬変、急性肝不全)に対する安全な肝移植治療に取り組むと共に、脳死下における小腸、膵臓移植の認定施設になりました。
診療内容?対象疾患
診療内容
当科では2001年より肝移植を開始し、2022年12月までに384例の肝移植を実施しました。移植後15年生存率は93%と全国平均の69%に比べて極めて良好な成績であり、東日本の肝移植ハイボリュームセンターとして、その役割を果たしています。2016年以降肝移植の需要増大に伴い成人肝移植を開始しましたが、小児同様良好な成績を維持しております。今後も、更なる安全な肝移植治療を提供し続けます。また、腸管不全に対する小腸移植、I型糖尿病に対する膵臓(膵腎同時)移植も実施予定です。
対象疾患
肝硬変(B型肝炎、C型肝炎、アルコール性、自己免疫性、原因不明など)、胆汁うっ滞性疾患(原発性胆汁性胆管炎、原発性硬化性胆管炎、胆道閉鎖症など)、急性肝不全(ウイルス性、薬剤性、原因不明など)、代謝異常症(ウィルソン病、尿素サイクル異常症、家族性アミロイドポリニューロパチーなど)、腫瘍(肝細胞癌など)、血管疾患(バッド?キアリ症候群など)
診療体制
当科5名のスタッフと2名のレシピエント移植コーディネーターを中心に、消化器外科、麻酔科、集中治療部、消化器内科、放射線科、腎臓内科、病理診断部、臨床薬理学部門、薬剤部、分子病態研究部、精神科などの各科と連携をとり、診療にあたっています。
診療(治療)方針
移植後長期生存率95%以上を目標に、定期外来診察と、肝生検によるグラフト機能評価を永続的に行っています。北関東の末期肝硬変患者、末期肝不全患者に対して、安全な肝移植治療を提供すると同時に、成人肝移植症例の実績から脳死肝移植施設にも認定されました。
得意分野
肝硬変?代謝異常症?急性肝不全への肝移植、門脈大循環シャントに対する肝移植、及び外科治療、腸管リハビリテーション
先進医療?特殊医療
生体肝移植、脳死肝移植、ドミノ肝移植、胆道合併症に対するIVR(小腸鏡治療、経皮経肝的治療)、血管合併症に対するIVR、血液型不適合移植
主な検査
腹部超音波検査、肝生検、胆道造影、血管造影、消化管造影、胆道鏡、小腸鏡
外来診療日
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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午前 | 眞田 幸弘 |
眞田 幸弘 |
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午後 | 眞田 幸弘 |
初診 |
初診 |
初診は完全予約制になっております。