子どもの心の診療科
診療内容
当科では、小学生から中学生の心や行動の問題を対象としています。治療の対象となる症状は、不登校、ひきこもり、気分の落ち込み、死にたい気持ち、眠れない、対人恐怖、不潔恐怖、幻覚、妄想、コミュニケーションが苦手、落ち着きがない、怒りっぽい等があります。また、身体の検査では問題がないのに、食べられない、体の痛みが続く、疲れが取れない等の症状が続く場合も、当科の治療の対象となります。
外来診療
外来は、初診?再診共に予約制となります。診察、心理検査、関係者からの情報に基づいて、総合的にアセスメントを行います。子どもの年齢や発達に応じて、精神療法、薬物療法、親ガイダンス、心理カウンセリング等を行います。本人が受診できない場合は、養育者や関係機関の相談にも応じることができます(自費診療)。
入院診療
当科には15床の児童精神科専門病棟があり、外来治療が困難な場合に、入院治療を行うことができます。入院中は、集団の中での遊び、コミュニケーション、創作活動、スポーツ等を介して、健康的な発達を促します。また子ども医療センター内には、栃木県立岡本特別支援学校の分教室(おおるり分教室)が併設しており、進度に応じた教育を受けたり、登校の練習を行ったりすることができます。
リエゾン診療
身体の病気のため子ども医療センターに入院している子どもに、心の問題が現れた場合、他の科と連携して治療に当たります。
主な対象疾患
- 神経発達症(知的障害、自閉症スペクトラム障害、注意欠如?多動性障害、学習障害、チック障害など)
- 統合失調症
- うつ病
- 不安障害(選択性緘黙、社交不安障害、パニック障害)
- 強迫性障害
- トラウマ?ストレス関連障害(愛着障害、心的外傷後ストレス障害、適応障害など)
- 解離性障害
- 摂食障害
- 睡眠障害
- 素行障害
- その他(虐待、物質使用障害、ゲーム障害など)
特色
児童精神科における総合的な取り組みと連携
全国でも稀な大学病院の児童精神科であり、診療のみならず、教育や研究も積極的に行っています。他の大学病院や教育機関とも積極的に連携し、最新の情報の習得と診療のスキルアップを行っています。
栃木県唯一の児童精神科病棟
栃木県内唯一の児童精神科病棟であり、県内全域から入院治療が必要な子どもの診療依頼に応じています。
心身両面の治療に取り組む
子ども医療センター内の児童精神科であり、心と身体の両面で治療が必要な場合に、複数の科が連携して治療に当たることができます。
スタッフ紹介
外来診療日
(完全予約制)
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
午前 | 【初診】柳橋 【再診】稲川 |
【初診】柳橋 【初診】稲川 |
【再診】柳橋 | ||
午後 | 【再診】柳橋 【再診】原 |
【再診】倉田 【再診】佐藤 |
【再診】原 | 【初診】原 | 【再診】中村 |
実績
臨床研究に関する情報公開について
?? 児童思春期精神科病棟における入院治療を通した初発摂食障害患児の心理的側面の特徴と変化について -バウムテスト?エゴグラム?EATを中心にして-
?? 小児期に発症する精神疾患の脳内ドパミンに関連する病態のカルテ調査
?? パイロット研究-神経性やせ症に対する入院治療プロトコール導入前後の実体把握と治療成績の比較
各種お問い合わせ?ご相談
子どもの心の診療科は、小?中学生を対象としておりますが、初診時に中学3年生の方につきましては、附属病院精神科への初診をご案内する場合がございますので、ご了承ください。なお紹介状の宛名は「子どもの心の診療科」「精神科」いずれでも構いません。
外来 | TEL | 0285-58-7752 |
内線 | 7752 | |
医局 |
TEL | 0285-58-7710(受付時間:9時~17時、医療関係者のみ) |
FAX | 0285-44-8329 |